9月のテーマは「ロダンを学ぼう」
『近代彫刻の父』と称されるオーギュスト・ロダンは、日本では『考える人』の作者として有名ですね。
今まで工作や造形をやったことはあるけれど…、彫刻って一体なんだろう?
「えーっとね、木や石を彫ったり削ったりして作品をつくること!」
おお!子供たちから明確な答えが返ってきました。
そうですね、正解です◎
ただし、ロダンの作品の多くは色々な彫刻の技術のなかでも、まず粘土で形をつくり、その後、鋳造(ちゅうぞう)という型どりの技術を用いて作品をつくっています。
というわけで、今回はロダンに学ぶ「手や指の観察」「本物そっくりにつくる」「型どり」の3つのテーマで授業を行います。
まず、「手や指の観察」から。
指をじっくり観察して鉛筆で描いたあと、実際に粘土でつくってみます。
爪の部分や関節部分、毎日見ている自分の指であっても、じっくり観察してみるとはじめて気付くことがたくさんあります。
さてはて、「本物そっくり」につくれたかな? 色々な指が出来ましたね。
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それでは、次に「本物そっくりにつくる」と「型どり」の授業を、特別講師の吉川先生に来ていただき本格的な技術を教えてもらいました。
今回の「本物そっくり」は「本物(実物)から実際に型をとる」という内容で、自分の指や手足を使って型どりを行います。
アルギン酸という型どりのための材料を使って自分の指の型をとったあと、その型に石こうを溶かしたものを流し込んで固めます。
同時進行で手形や足形もとってみました。
石こうをかき混ぜるのは簡単そうに見えて、難しい!
でもなんだかお菓子づくりみたいで楽しいな。
石こうが固まったら型からそーっと外して、中身を取り出します。
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最後の授業では、「本物そっくり」に色を塗ってみよう! ということで本格的な着彩にも挑戦です。
肌の色はつくるのがむずかしいけれど…、一所懸命色の配合を考えて、色の塗り方を工夫して、…やっと指が一本出来ました!
自分でつくった粘土の指と、石こうで型どりした自分の指。
どちらもたいへんよくできました。