絵画教室では、ときどき『色レシピ』の授業を行っています。
最初のきっかけは、ひとりの生徒から「学校のお友達のひとりは自分では金色の絵の具を持っていないけれど、図工の時間のときに金色を持っている友達にいつも金色を借りているから、もし金色が自分でつくれたらその子はもう友達から金色の絵の具を借りなくてもよくなる」ということを話してくれたことがあって、『金色のレシピ』をつくって、そのお友達に教えたい!ということがはじまりでした。
もちろん金色にはキラキラ成分が入っているので、厳密には絵の具の金色とは違う色なのですが、がんばって色々と試した結果『金色に近い色』を別の絵の具の配合から作れることを発見しました。
それ以来、絵画教室では色づくりの大切さや面白さを伝えたいと思い、出来るだけ基本5色(赤、青、黄、黒、白)のみで色づくりを行っています。
今回は、色レシピ第2弾として『自然のなかの色をつくろう』というテーマで色づくりを行いました。
まずは外に出かけて、自然のなかから自分の気になる色を選んで、その後、それぞれの色をじっくり観察して何色と何色を混ぜたらその色に近づくのかを考えてもらいました。
草花や苔など、自然の色は微妙な色が混ざり合っていて絵の具で表すのは難しいです。
色々試行錯誤と色合わせを繰り返し、何度も紙に色を試し塗りしながら本物の色に近づけていきます。
最後は、色レシピとしてどのようにその色をつくったのか、それぞれ色の作り方をまとめてもらいました。
ひとつの色をよく観察して、本物そっくりの色になったかな。